■ 紅梅
先日「桃の花」を購入しました。「桃の節句」が近づくとなぜか購入する花ですが、桃は3月に触れることとし、桃とよく似た紅梅を見つけたので紹介します。
花言葉は「厳しい美しさ、あでやかさ」
1月1日、2月3日の誕生花だそうです。
中国原産。奈良時代の遣隋使(けんずいし)か 遣唐使(けんとうし)が中国から 持ち帰ったらしい。 そのころは桜より愛でられたが、 平安時代からは桜のほうに関心が
移っていったらしい。 「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると 紅梅がもてはやされたらしい。
幹がゴツゴツしているのも妙に魅力的だ。 この花(左写真)を見る限り、「桃の花」と区別がつきにくい。実は当然梅干しとなる(白梅の場合)。 収穫期は梅雨の頃と言われてます。、
江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作る ことを奨励したため、梅林が全国で見られるよう になったとのこと。 ちなみに「梅雨(つゆ)」の名の由来は、
梅の実がなる頃に雨が多いからだそうです。
梅の字は「母」の字を含むが、中国ではつわりの
ときに梅の実を食べる習慣があるらしい。
★「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の故事
ある時、宮殿の前の梅が枯れてしまった。 そのときの天皇、村上天皇はこれを残念に思い、 かわりの木を探させていたが、 ある屋敷で良い梅の木を見つけて
それを勅命で宮殿に献上させた。 そしてその木を植えてみたところ、 屋敷の女主人の書いた歌が紙で結びつけてあり、「勅なれば いともかしこし 鶯(うぐいす)の 宿はと問(と)はば いかがこたえむ」 とあった。 歌の心を知る天皇は、 すぐにこの梅の木を元の屋敷に返したという。大変微笑ましい話が残っているそうです。
そこで一句、
「遠き日の くびれ思ゆる我が君に 届けてあげたきこの衣」
麻呂

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